DUMMY DOUBLE

オールドルアー&ユーズドルアーの委託、買い取り、通信販売

★中古骨董疑似餌釣具★マニアックなルアーマン達の隠れ家的な秘密基地!!!


The Keel Head

完全不定期連載コラム
キールヘッドの出来るまで!
このコラムでは、10年程前に、
まだ私がバスポンドで働いていた時代に、
デザイン制作を担当した、
『キールヘッド』の誕生秘話や、思い出話…、
そして、キールヘッドの秘密や、チューニング方法、
使い方などなど…、
設計者ならではの視点でお話しさせていただきます!
『キールヘッド」のファンなら必見の情報があるかも?
つたない文章ですが頑張って書いてみまぁ~~~~す ♪♪♪


The Keel Head

ズボネチの撮影で使っていたものです。キールヘッドのプロトモデル、グッド・アクションの完成!
ズボネチの撮影で使っていたものです。キールヘッドのプロトモデル、グッド・アクションの完成!


第一章 
キールヘッド誕生秘話


なぜ、今頃になって
『キールヘッド』のコラムを書こうと考えたのかと申しますと…、
時折、ダミーダブルにご来店されるお客様の中で、
自分が『キールヘッド』のデザインをしたとご存知の方などに、
制作秘話的な話など、色々とご質問を受ける機会が少なく無く、
いつもは出来る範囲でお話をさせていただいているのですが、
毎回同じお話を繰り返しするのもどうかと思いまして、
いっその事「コラムにまとめるかな?」と考えたからです。
そして、稀に「キールヘッドの制作秘話!的なコラムを書いて欲しい」
などという奇特な要望もありましたもので、
「ならば書いてみよう!」と言う考えに至りました。

しばらく前までは『キールヘッド』の事をコラムに書くのは気が引けていて、
あまり触れたくない気持ちでありましたが…、
「いずれは書くべき時も訪れるだろう」的な感覚は有り、
最近では「そろそろ、『キールヘッド』の誕生から10年位になるのかな?」
などと言う、節目的な気持ちからか、
「記憶が風化する前に書き留めるのも悪くないな。」と言う気持ちに至りました…。

このコラムを書こうと思った直接のキッカケは、
昨日(09.03.13)マッペと、近所の安い居酒屋で呑んだ時に、
マッペから、「自伝的なコラムでも書いたらどうですか?」などと、
私にしてみれば、ズバ抜けてタイソウな事を言われ…、
自伝はともかく、『キールヘッド』の誕生までのエピソードや、
「設計者の視点からしか伝えられないお話でも書いて見るのも良いかも?」
と言う思いから、
ならば、「イッチョ書いてみるか!」とばかりに、
キーボードを叩き始めたと言うわけでございます…。

もしかしたら今年の4月で41歳と言う(19
68年生まれです)
『バカボンのパパとのタメ年シンドローム』的なモノが、(何じゃそりゃ?)
本当の理由なのかも知れません…。
とにもかくにも「これでE~のだ!」な~んて感じです。

内容の薄い冗談はさておき、
『SASAIZM』ご愛読の皆さんなら既にご存知の様に、
なにぶん、文章の未熟な私ですが、
可能な限り頑張って書いて行きますので、
その辺をご了承の上、寛大な心でお読み下さい。

それでは、本題へまいります…。

『キールヘッド・コラム』の、
は~じまり、はじまるぃ~♪♪♪

アニバーサリーカラーのボツ色です…。
アニバーサリーカラーのボツ色です…。


バスポンド
まず、私が『キールヘッド』のコラムを書くには、
以前に私が働かせていただいておりました、
バスポンド時代の思い出話から始めなければなりません…。
何しろ『キールヘッド』は、
列記とした『バスポンド』のブランド商品ですし、
『バスポンド』で偶々私が働く事が出来たからこそ、
この世に実体化出来たルアーだからです。

もし、私が『バスポンド』に入社せず、他の路を選んでいたなら、
この世に『キールヘッド』は存在しなかったはずです…。
当たり前なお話ですが『バスポンド』と言うお店は、
『キールヘッド』の大事な母体なのです…。

では、あの頃の思い出話などを少々…。

皆さんもご存知の様に『バスポンド』は、
関東エリアでは『トップウォーター・フィッシング』のメッカ!
と言うより、今では、日本のトップシーンを牽引するカリスマ的なお店です。
オーナーは、ご存知、ダイレクト松井さん…。
もう、トップを操る人間で知らない人はいない人物です!
自分も始めは、バスポンドの、ただの常連でしたが、
松井さんと何度も釣りに出かけ…、様々な話をし…、
結果的に、いつしか松井さんのご好意で店員として働く様になりました…。
そのころ、松井さんが言ったいた、
「自分は、ただの釣具屋の店長では終わりたくない!」と言う言葉は、
いまでも自分には忘れる事が出来ません…。
松井さんの「これからは、メーカーとしても頑張って行くつもりだ!」と言う言葉と、
「ササが良ければ力になってもらいたい」と言う、有り難い提案にあずかり、
私はバスポンドに勤務を始めます…、
そして「釣り業界で自分が生きて行くんだ…」と言う喜びと希望とで、
有り難く働かせていただく毎日が始まりました…。

前記しましたが、松井さんとは、まだ自分がバスポンドの常連時代から、
しばしば釣りに出かけていましたが、
始めて一緒に釣りをした時の松井さんの印象をお話しいたしますと、
松井さんは、とても運動神経が良く、キャストがとても上手く、
手返しの早い釣りをする人でした…。
いわゆる、ヤル気の有るバスを探し、どんどん移動し、
手際良くキャストし、釣り上げて行くタイプです。
(ナーバスなバスもじっくりネチり釣る姿勢の自分とは真反対)
その仕草は、長年釣りに精通して来た流れる様な動作で、
無駄なく、釣りを展開するフィッシング・マシーンと言った感じです。
私は今だに、松井さんの様に手際良く、釣りの上手い人は出会いません。

松井さんは、人柄は明るく…、活動的で…、ポジティブな性格でしたので、
釣行はいつも楽しく、新しい発見や、学ぶ事も多かったと思います…。
今まで、大勢の釣り人と釣りをして来ましたが、やはり松井さん釣りの腕前は、
『ズバ抜けていたな!』と、あらためて感じます…。
また、松井さんもオールドルアーやタックルに興味があったこともあり、
お互いに共感して様々な釣具を試したのも良い思い出です…。

私の働いていた時代の『バスポンド』は、
店主の松井さんが、とりわけキャラの濃いキャラクターでしたので、
当時の常連さん達も個性的で変わった人が多く、
そのため、あの時代の『バスポンド』は、
かなりエグくて、エキサイティングな空間だったと思います…。
しかも、常連さん達も、皆さんがトップの手練だったので、
ご一緒して釣りに行けば、オールドルアーや、自作ルアーを駆使し…、
アクティブに『バスに戦いを挑む釣り!』を、いつもしていた気がします…。

そんな常連さん達は、
『バスポンド』では、重要な『フィールドテスター』でもありました。
常連さん達の手助けで、様々なルアーのテストを、
短期間に、密度濃く出来たのは言うまでも有りません。
彼らは『BPベイト』の陰の功労者達でもあり、
もしかすると、
彼らのおかげで、当時の『BPベイト』があったとも言えるのかも知れません…。

そんな特殊な環境で、多くの事を学ばせていただき…、
その経験や、環境が『キールヘッド』を創作する時に、
少なからず影響があったのだと言えると思います…。

プラボディー整形用の決定モデルです(キールヘッドのプロト)
プラボディー整形用の決定モデルです(キールヘッドのプロト)


キールヘッド誕生に影響をもたらしたもの…。
ある時、
『BPベイト』で、すでに量産されていた、
『ゼニス』『エキスパート』に続き、
新製品の話が持ち上がりました…。

新作を作るに当たっての雑談の中で、
以前から、私が、ルアーを作るのが好きだった経緯から、
松井さんに「次のルアーをデザインしてみない?」と、嬉しい提案があり、
私は喜んでルアーデザインを担当する事を引き受けました。

私にとっても、
何時かは自作のルアーをリリースしたいと憧れていたので、
デザイン担当の提案は思わず胸がおどりました!
しかも次回作はインジェクションとの事…。(プラスティック製)
喜びと同時に「コケるわけにはいかない!」というプレッシャーは大きかったです!
ですが、それを遥かに上回る期待感が、体中に変な麻薬の様な物をまき散らし、
それからしばらくの間は、興奮状態の、夢のような毎日でした…。
救われたのは、それまでに『エキスパート』や、
発砲素材の『ゼニス』の開発にたずさわった経験が有った事で、
ある種、落ち着いて、ルアーのコンセプトや、
デザインなどを考えられた事です…。
今から思えば、あの日々は、
本当に不思議なテンションだった気がします…。

新作ルアーのコンセプトは、
松井さんの要望でもあるのですが、
まずは『他には無いモノ!』
そして『BPベイトのコダワリとカラーを打ち出す!』でした。

『ゼニス』や『エキスパート』で得たユーザーさんの期待を裏切らず、
さらに『トップウォーターの深みにハマれる!』様なルアーの開発がテーマです…。
(今思えば、かなり高度なテーマだった気が…。)

具体的なデザインの方向性を模索するさいには、
キーワードになったエピソードが、いくつかあります…。

ここで、その一つにかかわるエピソードのお話を…。

私が新作ルアーのデザインを担当すると言うの話がくる前に、
松井さんから、「ササなら、次の量産ルアーは何を作りたい?」
と聞かされていた時のお話です…。

自分はその時の提案に『BPベイト』の新作には『ゼニス』に続き、
松井さんの学生時代からの友人でもある高井さんの作る、
『PTファクトリー』の『フリッカー・マッシュ』が良いのではないかと提案しました…。
提案した理由は多数有ります。
デザインの良さ、投げやすさ、アクションが多彩で、良く首を振り、スライドもする…、
そして、極めつけに、
とにかくバスが良く釣れてしまう『フラップテール・ペンシル』だったからです…。
私自信が、春先の、まだ、バスの活性の低い時期や、どうしても釣りたいという時に、
『フリッカーマッシュ』には、かなり助けられた事もあり、
お気に入り中の、お気に入りである『フリッカー・マッシュ』こそ、
次なる量産には最適と感じていたのです…。

ところが、松井さんには、その提案は受け入れられませんでした…。
松井さんは、どうやら完全な『BPベイト』のオリジナルルアーの制作を望んでおり、
今度のルアーで、新たな境地を目指したかったのです…。
その為には、既存のルアーではなく、
新たなデザインをしなければ意味が無いのです。

自分の中で、このエピソードは、
名作『フリッカー・マッシュ』以上の何かを作らねば!
と言う大きな使命も生まれました。
同時に、新作のルアーの方向性に、
『フリッカーマッシュ』のイメージが、
ルアー開発の源流の一つに加わりました…。

販促用で小売店様に配ったモデルです。実際に販促で配ったものは、レッドヘッド部分がもっと小さく普通のレッドヘッドです。こちらは私専用。
販促用で小売店様に配ったモデルです。実際に販促で配ったものは、レッドヘッド部分がもっと小さく普通のレッドヘッドです。こちらは私専用。



キールヘッド誕生の秘密には、
まだいくつかのエピソードがあります。
その中でも、大事な、もう一つのお話しをいたしましょう。
では、ちょっとした、釣りの思い出話を一つ…。

印旛沼の思い出…。
それは、今から20数年前、
90年頃のお話です…。

当時、私は、弟の良彦や、友人の岡部君などと、
良く、印旛沼や、相模湖に釣りに出かけておりました…。
相模湖は、岩盤や、静かなワンドなどが大好きなロケーションです。
印旛沼は、ヒシモや、アシ原のロケーションがとても気に入っており、
相模には無いベジテーションの釣りは、独特のエクスタシーを感じていました…。

印旛沼が好きなもう一つの理由はもう一つあります…。
それは印旛に一人で釣に行く時には、愛犬のゴン(甲斐犬の雑種)を連れ、
一緒にボートに乗り、釣りが出来たという部分です♪
愛犬のゴンと、ドタバタと釣りをするのはとても楽しく最高の釣行でした!
ほぼ毎週…、印旛沼と、お気に入りのリザーバーの、相模湖を行ったり来たり…。
(その頃の印旛は、バスの安定期に入る前でしたので良く釣れました。)
印旛沼は、ゴンがソワソワして来たらすぐに丘に上がり、用がたせて便利!
バスを釣った時の、ゴンの困ったような、ビビったような、
興味あるような可愛い仕草が忘れられません…。
ですが、愛犬ゴンも、今は天国です…。
(しめっぽくなっちゃった…)
私にとって、こんなに楽しい釣りをさせてくれる印旛沼は、
この時期、一番のお気に入りの釣り場だったのかも知れません…。
印旛沼が好きだった理由は、そんな楽しい思い出をたくさん生んでくれたからです。
あんまりにも、毎週末に釣りに出かけておりましたので、
当時付き合っていた彼女には、
自分の釣りに対する思いに嫉妬して「印旛沼が憎い!」とさえ、
言われた事さえ有ります…。

(お話脱線中注意報発令!さっさと本題に戻りましょう)

私のバス釣りは、当時から、もちろんトップが大好きだったので、
釣りに行けば、必ずトップで釣りたいと言う性分。
ですが、同時に、トーナメント的なローテーションの釣りや、
ラバージグでの釣り、ワームを使った釣りなど、
最新のテクニックにも興味があり、
新しいテクニックや、ルアーも試さずにいられませんでした。

90年代初頭…、
あの頃は、ちまたで、バス・トーナメントが流行り出し、
バスの専門誌でも、新たなテクニックや新作ルアーの数々が紹介され、
まさに、バス釣りには毎日が新鮮な環境…。
その影響と「バス釣りのすべてを知りたい!」という好奇心から、
あらゆるルアーを買いあさり…、あらゆるテクニックを試したがり…、
たくさんのビデオを見て、バス雑誌を読みふけり…、
いつかは、「トーナメントにも出てみたい!」なんて野望も、
真剣に考えていた程です。(笑)

つまり、その当時の私は、バス釣りに関するあらゆる情報を取り入れ…、
バス釣りの秘密に迫りたいと言う好奇心が、すべてを支配していたのです。

そんな中に、後に誕生する『キールヘッド』のキモとなったエピソードが有ります。
それは…、真夏…、
大好きな印旛沼での釣行の、夕まずめ頃のお話です…。
(やっと本題の帰ってきました…。このお話は、以前、
フローティング・フィッシャー・マガジンでも書きましたので、
うっすら覚えていて下さっているかも知れませんね。)

その日の釣りは、1日釣りをして、そこそこの釣果…。
7~8本は釣っていたでしょうか、
ソコソコ数は釣れるのですが、サイズはイマイチ…。
バイブレーションや、スピナーベイト、ワームなど…、
様々なルアーで釣っていても、何気に不満足なテンション…。
夕暮れも近づき、釣りもそろそろお仕舞の時刻…。
プライムタイムに「トップでデカイの釣りたいな~♪」的な気持ちから、
私はエバンスの『バスオレノ』をチョイス!
フットコンのミンコタで、巧みにアシギワを流している時に、
突然、ピカッと閃いてしまったのです!
「このルアーをピッチングで、ラバージグ的にアシの奥深くに送り込んだら、
デカバスが釣れちゃうかも♪」
とっさに、『バスオレノ』を、ピッチングロッドに結び…、
やや、まばらなアシの奥深くにソフトにピッチング…。
しばらく、じっくりポーズをとり…、
ワン・アクション!
そして『バスオレノ』のヘッドのアゴを、アシにわざと軽く引っ掛けながら、
(3つも付いてるトレブル・フックが根掛からないように注意)演出すると…、
「ドッカァ~~~~ン!!」とばかりに、デカバスが出てしまったのです!
突然の閃きが、見事にビンゴし、トップで、良型のバスが釣れました。
この現象は、当時の自分には興奮のルツボです!
言わずもがなのドーパミンが『どぴゅ!どぴゅ!』状態。
バスをランディングすると、それまで釣れていたバスよりも一回り大きく、
軽く47cm~48㎝!
見事な結果に、足が震え、
その時、何故か新しい領域に、自分が踏み込んだような興奮に飲み込まれました。
その経験は、私の今までのバス人生の中で、
特に忘れられる事の出来ないエピソードとなりました…。

この日は、その後も、数本のバスを、この戦術で釣り上げる事が出来、
私の中では、この、トップウォーターをラバージグ的に使う革命的なテクニックは、
新たな可能性の扉を、大きく開く切っ掛けと成ったのです…。

当然、その時代は、
まだ、デカトップやハンドメイドルアーのブームの、かなり前でしたので、
誰かがこんな釣りをしている情報なども無く、
このテクニックを自分のモノとして極めようと思い磨きをかけました。
そして、この必殺的ニックは、その後も様々な釣り場で奇跡を起こします…。
私はこのテクニックを『ブチコンでネチル』と呼びました。
思い起こせば、これが私の『ブチコミ・ライフ』の始まり!
ちなみに、昔FFMから発売されたビデオの『ズボッと入れて、ネチネチと…』は、
このテクニックをもとに、自分が考えたネーミングなんですよ!
(ズボネチのプチ・トリビア)

私が『バスオレノ』を『水面のラバージグ』の様に使う閃きが出て来たのには、
ある意味では必然的な結果だったのかも知れません…。
きっと、その時代に、トップの釣りだけにこだわらず、
躍起になって様々なテクニックを身につけようとし、
どんなルアーでも使ってみたいと言う、釣りへの渇望や好奇心が、
自然と新たな閃きを生み出したのだと思います…。

例えば、あの頃の印旛沼は、北部も南部もソコカシコにヒシモがあり、
エレキで航行するのも難儀な程でしたが、
捷水路のボート屋さんからから西部に出ると、
すぐにヒシモのジャングルがあり、
そのヒシモのポケットで『ブラッシュ・ホッパー』を使い瀑釣した経験も有り、
そんな『カバー・トップウォーター・フィッシング』の可能性を強く感じていた事が、
カバーの深い部分で、トップで食わせるテクニックを思いつく、
イメージを閃かせたのかも知れません…。
今では、印旛沼の大好きだったヒシモも、丸坊主になってしまいました…。
残念な限りです…。

この印旛沼での経験は、
私が『キールヘッド』のデザインを煮詰める時に、
最も重要になったエピソードではないかと思います…。

印旛沼で活躍したバスオレノです。(同形同色)
印旛沼で活躍したバスオレノです。(同形同色)

たま~に…、
物見遊山に、グーグルで『キールヘッド』と検索してみると
全国の皆様がどのように使っておられるのかが良く分かります…。

ネットでは、
我が子のような『キールヘッド』が、
たくさんの人に喜んで使って頂いている事に、
驚きと、喜びと、なんだかカワイイ息子が嫁をもらって、
独り立ちしてしまったような寂しさとを感じたりします…。
ですが、皆さんが思い思いの方法でキールヘッドで釣って下さり、
多くの釣果を出して下さっている事には、
感謝の気持ちや、感激がこみ上げて来るばかりです…。

では、次に、キールヘッドとは、
どのような事に気を配って作ったルアーなのかをご説明しましょう…。

1ozモデルのキールヘッドの試作品です。
1ozモデルのキールヘッドの試作品です。


第二章
キールヘッドの特徴

キールヘッドには様々な工夫や、特徴的な部分が有ります。
それでは、思いつくままにキールヘッドの特徴や、
自分なりのコダワリ等を上げて行きたいと思います。

その1  お腹のスリット・デザイン
まず、皆さんが最初に目につくのは、
やはり、お腹のスリット構造でしょう…。
キールヘッドはウィードレス性能を高める為に、
独特な、お腹にスリット構造を施すボディーのデザインにより、
お腹のフックが障害物に接した時に「スルッ!」と少ない抵抗で、
ボディーにフックポイントが抱きつく仕組みになっています。
お腹のヒートンの頭は、ボディー外角部分からはみ出さず、完全にスルー状態です…。
これはプロトの試作段階で、試行錯誤をし、たどり着いたデザインです。

この機能の良い所は、プラグのお腹部分に引っ掛かりとなるリグが全く無い事にあります。
倒れたアシや、倒木などの障害をかわす時に、
引っ掛かりがあっては、すり抜けが上手く行きません…。

また、スリット部分が正面から見て、多少、平らになるので、
低重心のウエイト・バランスと相まって、
障害物をかわす場合の安定感を増すメリットにもなっているのです…。

このスリット機構は、ルアーデザインに新しい視点をもたらす事が出来たはずです、
自分でも、このアイディアは全く新しく「良く出来ているな!」と自画自賛です!
このスリット機構は、他のルアーでは考えられない程の、
すり抜け性能のミソになっているのです…。

試作型ボディーのフック・ホールド・スリット
試作型ボディーのフック・ホールド・スリット

ウッド・プロトのフックホールド部分です。テストで使い込まれてボロボロです!
ウッド・プロトのフックホールド部分です。テストで使い込まれてボロボロです!


その2 リア・フックが無い?
ご存知の様に、『キールヘッド』に、リア・フックははありません!
かわりに、チョコンと、アルミの三角ペラが付いております!
(このペラの性能は後ほど…、)
理由は簡単、ウィドーレス性能を、最大限に高める為です。
すでにお話ししております様に、私は『キールヘッド』を、
『水面で操るラバージグ』と言うイメージでデザインしました。
ですから、テールフックでの少ないフックアップ率を排除し、
より攻撃的に迫れる様に、あえてテールフックを取り付けませんでした。

最近の釣り場は、かなりハイプレッシャーです。
スレッカラシのバスは、
なかなかオープン・ウォーターで口を使ってはくれません…。
そのため『キールヘッド』は、
カバーの、出来るだけ奥を攻める事が出来る様に考えています。
テールにフックが付いていたのでは、
せっかくのお腹のスリット機構は意味をなさず、
お腹のフックがせっかくかわした障害も、
テールフックが根がかってしまいます。
それでは本末転倒なのです。

根掛かる事を恐れず、障害物の奥まで送り込まれたルアーには、
それまで、口を使わなかった神経質なバスも、反応しやすくなります。
それだけで、リア・フックの無いリスクは、充分にヘッジしているはずです。
『キールヘッド』にテールフックを付けると言う行為は、
ある種、ラバージグに、トレーラー・フックでWフックを付けるようなもので、
ルアーのポテンシャルの半分以上を殺してしまう行為なのです。
これでは、キールヘッドの特製を理解していないも同然、
トップ侍の皆様なら、きっと想像が付きますよね!

思い出してみて下さい…。
アナタは、トップを投げていて、
年間に何匹リア・フックでバスを釣りましたでしょうか?
逆に、フロント・フックで釣ったバスは何匹ですか?
よほど、特殊な環境で釣りをしているのでなければ、
リア・フックでバスを釣る確率は全体の一割未満の様な気がします…。
いかがですか?

以上の理由から『キールヘッド』には、リアフックが無いのです…。

テールフックの無い『キールヘッド』だからこそ、
他のルアーでは取れないバスを釣る事が可能なのです!

そもそも、リア・フックで釣りたいのなら、
ルアーは他にも、いくらでもありますし、この様なルアーは開発しません。
それでも「それでは、フッキング率が落ちてしまうよ!」
なんて言われるかも知れませんが、
それは、使ってみて検証してみて下さい…。
実際『キールヘッド』を使い込んで釣りをしている方なら、
バスが、しっかりお腹のフックで釣れているシーンを思い出せると思います…。
時には、二本ともバスの上あごにガッチリかかっている事もあるはずです。
『キールヘッド』を、使えば、使う程に、
「このルアーにはリア・フックの不必要なのだ!」と理解出来るはずです…。

あえて、リア・フックを付けない事は、
つまりは、『キールヘッド』のすり抜け性能をさらに高めるに、
絶対的に必要な事なのです。

キールヘッドのシンボル、三角ペラ(プロト)
キールヘッドのシンボル、三角ペラ(プロト)


その3 ホッペの部分の秘密
つづいて、『キールヘッド』を象徴する特徴の一つ、
お顔のホッペの平らな部分、
いわゆる『キールヘッド』の名前の由来になった、
キール状の部分の秘密をお話しします…。

このデザインはオールド・ルアーが好きな方ならご存知だと思いますが、
『ジム・ドナリー』の『ミノー』からヒントを得ました。

ここで、またまた話しを脱線させて、
少しだけ、私にとっての『ジム・ドナリー』の話をいたしましょう…。

実は、私は、バスポンドに勤めるずっと以前からオールドルアーが好きで、
バスポンドが出来る以前は、
川口の『グラスアイ』さんでオールドルアーを買ったりしていました…。
ヘドンや、シェイクスピア、フルーガーに、サウスベンド…、
ムーンライトにクリークチャブ…、どれも大好きなメーカーですが、
その頃から、やはり、『ジム・ドナリー』は憧れで、特別な存在。
『ヘドン』の『クレージー・クローラー』の原型の『ワウ』をデザインした
『ジム・ドナリー』は神の領域の存在でした。

中でも『ジム・ドナリー』の作る『ミノー』は、
特徴的なアルミブレードと特徴的なホッペのエグレで、
これまたトテツも無いオーラを持つルアーです。
とても高価なルアーですので、自分は手にする事が出来ませんでしたが、
バスポンドの常連さんの一人が持っていて、
(実物を拝見した時には心から感激しました♪)
しかも、実際にアクションを見る事が出来たのは、
本当に貴重な経験だったと言えます…。
(この『ミノー』のフェイス部分にインスパイアされ、
キールヘッドのデザインを作り込みました。)

他にも、『マウスベイト』や、『レッドフィンフローター』も素晴らしく、
(レッドフィンは、エキスパートの原型です)
ジムドナリーは、独創的なアイディアと、ちょっといい加減な作風で唯一無二!
死後の世界では、
ドナリーに会ってルアー談義がしてみたいと真剣に考えています。
きっと、うまい酒が飲めそうですね!

さて、寄り道から本題に戻りますと、
『キールヘッド』のキールは、ドナリーのミノーの様に深くはエグレていません。
当初、プロトの段階ではエグレの深い物も作りましたが、
初心者でもアクションを付けやすくする為と、アクションを画一化しない為に、
キール部分がアクションにもたらす影響を考慮し、あえて現在の形に仕上げました…。
キールが深ければ、キールが水を裂き、ルアーに直進性が強く出てしまい、
ルアーのアクションを付けるのが苦手な人には、
トゥイッチしても、真っ直ぐ、真っ直ぐにこっちへ来てしまい、
首を降りづらくなってしまい、ビギナーさんには不向きです。
逆に、上手な人が演出すれば、ホッペの側面部分が水を強く掴み、
極端なターンを演出する事が出来ます…。
つまり、キールを深く削れば、やや扱いが難しくなってしまうのです。
扱いが難しいルアーはソレはソレで楽しく、玄人さんには良い部分も有りますが、
より多くの人に楽しんでいただく為には、ある種の動きのパターンで画一化するのは、
使い手の想像の幅を減らしてしまいかねません…。
その為の、程よい削り込みなのです。

『キールヘッド』を正面から見ると、
やや、オデコ部分が広く、アゴの部分が狭い形になっています。
ここにもデザインの秘密が有ります。
ご存知の方も多いと思いますが、既存のペンシルベイトは、
ほとんどが首振り時に、お腹をこちらに見せる様にターンします。
キールヘッドは、強い低重心設計になっているので、
この動きを出来るだけ抑えていますが(動きが安定しフックアップ率が上がる)
どうしても、多少傾きます。
『キールヘッド』は、その傾きを計算に入れてホッペに角度を付けているのです。
『キールヘッド』を、トゥイッチし、ターンを始めると、
このホッペの部分が、程よく水を掴み、そこで、より深くターンをします…。
動きのイメージとしては、ルアーのスライドを、横に長く流す雰囲気で、
いわゆる、ザウルスの『ビッグラッシュ』のように、
足の長いスライド・アクションが出せるわけです…。
かといって、ただ、ロングスライドに特化するわけでなく、
ピンポイントでも『 ザラII 』の様に多彩なアクションも可能にしました…。
その為の微妙な角度なのです。

この多彩で幅の広いアクションは、
独特のウェイトバランスを含めた、すべてのデザインの融合で、かもし出します…。
これは、長い時間『キールヘッド』だけ投げていても飽きない様にと考えた結果です。

そして、ヘッドのキール部分は、『キールヘッド』の特徴である、
『すり抜け性能』にも大きくプラスになっているのです。
このヘッドデザインは、障害物の中からルアーが出て来る時に、
先が細いので、他のルアーに比べて、各段にすり抜けやすいはずです…。
しかし、先端部分に多少肉を持たせる事と、ウェイトバランスとで、
多少の引っ掛かりを、あえて残す効果も考慮しています…。
この効果を利用して、『キールヘッド』を使うさいには、
ただすり抜けるのではなく、
あえて引っかけ、シェイキングなどでバスを誘うのに一役買ってくれるはずです。

いかがですか?
キールヘッドの一つ一つのパーツやデザインには、
ちゃんとした理由が有るのです…。

続いて、まだまだ有る秘密に迫って行きますよ!

ホッペを深いキール状に作った初期のプロト。
ホッペを深いキール状に作った初期のプロト。


その4 アルミ三角ブレード
『キールヘッド』には小さなアルミブレードが付いています。
たまに「なんで、もっと大きくてアピールする物にしなかったの?」
なんて、聞かれたりする事も有りますが、
今度は、この、小さいながらも理由がいっぱいな三角ペラに付いて、
お話しをいたします。

実は、この小さなブレード、足の長いスライドアクションを妨げず、
程よく回転し、揺らぎを作り出します…。
(もし、大きなブレードを付ければイカツイ感じになり、
見た目にもインパクトが出ますが、
動きが画一的になり、使って飽きるリスクが有ります。)

そして、ルアーをトゥイッチすると、ブレードはチョッピングし、
ごく小さな水柱を「ぴゅ!」っと発生させてバスを誘うのです。
(水柱は、ポップ-Rのツバ吐きのイメージです)
また、このブレードには、すり抜けを妨げない工夫や、
大事な仕事の一つに、ルアーのアクションを整える効果も発揮しているのです。
試しに、このブレードを外してキールヘッドを投げてみて下さい、
「コリンコリン…」のテーブル・ターンになってしまいます、
簡単に首振りをし、動き過ぎる程動き、
すぐに飽きのくる、深みの無い動きになってしまいます…。
しかもこれではフックにラインが絡んだり、水を掴まなかったりで、
これではアクションの面白みは半減してしまいます…。
(実際に、このてのルアーは誰にでも作れてしまいます。)

つまり、このブレードは、集魚効果やアクションの安定などの為にあるのです。

このブレードを模索するさいには、もちろん最初は様々な大きさや形を考えました。
ですが、ブレードのデザインを三角にするのは、
『キールヘッド』のボディーを作る段階から、ほぼ、決めていたことで、
それは、自分の中でその形が一番しっくり行くからという考えですが、
もちろん、ジム・ドナリーに対するオマージュも多分にあります!

形は、それとして、最大の効果を出す為には、
大きさと、ブレードのベンドをどうするか?というのが、
実は、真の問題点です…。
三角ペラは試行錯誤を繰り返したの末、最も適切だと思う大きさを考え、
そして、ベンド部分もバッチリ決めて完成品となりました。

この三角ブレードには、
今でも「ブレードをもっと特徴的にしてみては?」とか、
「サイズを大きくして欲しい!」などという意見も有りますが、
きちんと理由を説明し、実際に使ってもらうと納得してもらえるのです。
何しろ、あの松井さんにすら、はじめは「ホントにこれで良いの?」と、
念を押された程でしたから…。

ちなみに、『キールヘッド』を、
なぜ『フラップ・テールタイプ』のペンシルベイトに仕上げたのかと申しますと…、
実は、自分の中では、この企画のデザインを始めた最も早い段階では、
ピンポイントでバスを釣る為の『フラップ・テール・ルアー』を構想していたからで、
逆に考えれば『キールヘッド』は、フラップの付いたペンシルというより、
フラップテールが進化した、ペンシルベイトとも言えるのです…。

そう考えるとなんだか不思議な気がしませんか?
そこが、ルアー制作の醍醐味とも言えますね…。

そして、フラップテールを進化させた理由は、
トップウォーターの中でも、フラップテールタイプは、
唯一、水に細かい連続的な深い波動を作り(スピナーベイトの様に)、
その波動で魚にアピールし、大きめのバスを釣ることの出来るルアーだからです。
(スウィッシャーでも効果は出ますが、水のウネリはフラップテールに及びません…。)
フラップテールは、トップウォータープラグでありながら、
スピナーベイトの要素も持ち合わせていると言えますね!


キールヘッド試作1号機です。まだスリット構造が無く、アイの位置も違いますね、ホッペも深く彫り込まれております。完全にピンポイント用のフラップテールです!
キールヘッド試作1号機です。まだスリット構造が無く、アイの位置も違いますね、ホッペも深く彫り込まれております。完全にピンポイント用のフラップテールです!


その5 ウェイト・システム
カウンター・ウエイト・バランスの秘密!

このお話も『キールヘッド』にとっては大事な部分です。
クリアーベースカラーの『キールヘッド』をお持ちの方ならご存知と思いますが、
キールヘッドには、やや大きめのステンレス・ウェイトが、
アゴの部分と、お尻の部分に、離れて二個内蔵されています。
(アドニスの伊藤さんいわく、カウンターウェイトと言うのだそうだ)
ですが、絶大な人気を誇る『オリジナル・ザラスプーク』など、
現在、市販されているほとんどのペンシルベイトは、
リアにワン・ウェイトのものがほとんどです…。
では何故、キールヘッドは、あえてコストのかかるツー・ウェイトなのでしょう?

理由は、沢山ありすぎて、マトマリきらないので、書き散らかしまぁ~す! 


①アクションの多様性!

まずは、ルアーの動きに多様性を出させるため…。
『キールヘッド』のウェイトシステムは、
『ザラスプーク』など、ほとんどのペンシルベイトのルアーが、
リアウェイトを機転にアクションを生み出すのに比べて、
多少、アクションを作るのが難しく、
ちょとヘタッピさんには上手く動かせない部分も有りますが、
あえてチャレンジをしています…。
(逆に、出来るだけ動きやすい様に、ボデー形状等の工夫で補っていますけど…、)
口で言うのは難しいですが、
トップ・マスターの方には伝わると思います。
単純に使い続けて飽きがこない感じと申しますか…、
いわゆる、シングルウェイトでは出せない、二つのウェイトが作用し合う複雑性で、
多様なアクションを、トップ・エキスパートには演出が出来るのです…。
例えば、ボデーをターンの後…、
ルアーをドリフトさせ横腹で大きく水押をしたり…、
あえて、頭に水をかぶらせて、潜らせてみたり…、
どよぉ~~~~~ん…、とした、スローなターンを決めたりと、様々…。
「なんか、キールヘッドって使ってて飽きないんだよな~♪」って感じは、
実は、このウェイトバランスのなせる業なのです…。
言うなれば、使い手が、キールヘッドを使い込む程に、
更なるアクションが演出出来る様になるというわけです。
しかも使えば使う程に動きの多様性は深まって行きます…。
自分は『キールヘッド』にその為に適切な位置に、
適切な重さのウェイトを配置したわけです。


②強いラトル効果!

大きな二つのラトル・ウェイトは、トゥイッチによりボデーを叩いた時に起きる、
音や、振動が、より遠くへ届く効果があります。
思い込みかも知れませんが、自分がクランクベイト等でバスを釣る時には、
小さなラトルよりも、大きなラトルのルアーの方が、
サイズが上がる感じがしているからです。
つまり、より遠くのバスに、
そして、小バスよりも、デカバスにアピールします!

③ルアーに軸を作る!

また、二つのウェイトが、ボデーの軸を作り、
キャスト時の飛距離も伸ばします。
槍投げのヤリが、重心が後ろに来ると良く飛ぶのと同じ原理です、
ボディーに揚力が発生します…。
『キールヘッド』は、投げていても気持ちよいでしょ♪

④低重心!

そして、低重心設計により、
ルアーアクションが短長な平打ちをしすぎず、アクションが安定し、
(これはフックアップの確率を高める効果もあります)
ウェイトホールが、頭から見て、左右に、水平に、ウェイトがスライドする設計により、
必ず、ワンアクション目にルアーが反応して首を振る、
アクションのキッカケのキモにもなっています。

ウエイトの低重心設計は、
アクションの安定や、フックアップに効果があるばかりでなく、
スリ抜け性能にも、大きな貢献をいています…。

⑤スリ抜け性能を助ける!

『キールヘッド』の最大の特徴は、ずば抜けた『スリ抜け力』です。
せっかくのダブルフックも、ルアーの重心が高ければ、
障害物回避時に、ルアーが転がってしまい、フックが引っ掛かってしまいかねません。
ですが、『キールヘッド』は低重心!
プラス、フック取り付け部分、お腹の底面が正面から見て平なため、
転がりづらいのです…。
しかも、『キールヘッド』の前のウエイトは、フックより前に有る為に、
障害物をゆっくりとかわすときに、前ウェイトが障害物を超えると、
ボデーを牽引し、ソフトに「するり…」とスリ抜ける事が出来るのです。

⑥その他諸々!

発売前の、初期の案では、小さなラトルも複合的に入れる案も有りましたが、
それは、あえて止める事にしました。
理由は、80年代のテイストを内包する為です!(単なる思い入れ!)
大きいラトルが2個…、かっこよいでしょ!

それから、忘れていましたが、
昔、『フローティング・フィシャー・マガジン』でもご紹介いたしましたが、
キールヘッドは、改造ルアーのベースとしても優秀です!
これは、低重心の設計を煮詰め、徹底的に、バランスを追及した事による副産物で、
大抵の改造に順応してしまいます。
スウィシャーや、ノイジー、などなど何でも御座れ!
(キールヘッドの改造は、いずれは、このコーナーのでご紹介いたしますね!
お楽しみに!)

クリアーベースカラーの『キールヘッド』は、内部構造がよく見えて楽しいですよ!様々な工夫と、メッセージが込められています。
クリアーベースカラーの『キールヘッド』は、内部構造がよく見えて楽しいですよ!様々な工夫と、メッセージが込められています。


キールヘッドの亜種
『 KH / シャイターン 』登場!
ここまで、キールヘッド制作の秘密をお話ししてまいりましたが、
一息ついて、毛色の変わったキールヘッドのお話をいたしましょう…。
っと言っても、自分が最近遊びで作ったキールヘッドのアレンジメントモデルのお話です。
オリジナルに比べ、流線的なフォルムにし、オールド感をあえて打ち消しました。
『シャイターン』とは、アラビア語で『サタン』と言う意味です…。
デザインは、悪魔の爪の様な、軽くオカルト的な、ある種バットモービル的な感じの、
少しゴシックな雰囲気にしてみました。
あくまで遊びですけど…。

氷の悪魔のイメージです!
氷の悪魔のイメージです!

炎の悪魔のイメージです!
炎の悪魔のイメージです!

  • 二匹揃って、斜め正面から! 邪悪な爪な感じに見えますかしら…?

    二匹揃って、斜め正面から!
    邪悪な爪な感じに見えますかしら…?

  • でも横から見れば、やはり、お魚的フォルムです…。

    でも横から見れば、やはり、お魚的フォルムです…。

  • 実は、キールヘッドのシルエットには、 小鳥のイメージも入れているんですよ~♪

    実は、キールヘッドのシルエットには、
    小鳥のイメージも入れているんですよ~♪

  • 今度のブレードは、チョッピングでポップ音♪を出す仕様です! とりあえず、こちらも2タイプ作成…。

    今度のブレードは、チョッピングでポップ音♪を出す仕様です!
    とりあえず、こちらも2タイプ作成…。

  • 少し小鳥的にも見えて来ましたか…? でもやっぱり、お魚ですか…?

    少し小鳥的にも見えて来ましたか…?
    でもやっぱり、お魚ですか…?

  • 重さは、約1ozのモデルです! 以前の、オリジナルも1ozのプロトを作っていたんですよ~♪

    重さは、約1ozのモデルです!
    以前の、オリジナルも1ozのプロトを作っていたんですよ~♪

  • ダイブでは艶かしくヒラ打ちま~す♪ 水面でバスが出辛い時には、思い切ってダイブ攻撃です! 反射的にバイトしてくれればシメタものでやんす♪

    ダイブでは艶かしくヒラ打ちま~す♪
    水面でバスが出辛い時には、思い切ってダイブ攻撃です!
    反射的にバイトしてくれればシメタものでやんす♪

  • パールフィニッシュで、艶かしい仕上がりになっております♪♪♪ はたして、バスは気に入ってくれます事やら…。 とりあえず、釣りに行かなくっちゃね!

    パールフィニッシュで、艶かしい仕上がりになっております♪♪♪
    はたして、バスは気に入ってくれます事やら…。
    とりあえず、釣りに行かなくっちゃね!

さて、お遊びで作ったキールヘッド…。
オリジナルの物はスタンダードなペンシルベイトで、
足の長いスケーティングやテーブルターンなどを器用にこなす、
正統派の仕上がりにしておりましたが…、
今回の、お遊びモデルは、あえて、ダイブさせてみたりした時に、
ヒラ打ってくれちゃうデザインにしてみました…。
まだ、2タイプしか作っていない、完全な試作段階なのですが、
かなり良い線で仕上がっております。
もちろんスケーティングやテーブルターンもしますよ!
まだまだ、手直ししたい部分も有りますので、
気が向いたら、まだ気になる部分を作り込んで制作するつもりです。
(現在はフローティング・バイブレーション製作中です…)

ウ~ン、ルアーを作ると、早くフィールドに出て、実際に釣りがしたくなりますね!
あぁ~釣りに行きたい!
今日は、マッペと、ソースケと、国松さんで房総で釣りまくってるんだよなぁ~…。
自分は、お店番で、コラム書いてるし…。
あぁ~!
釣りに行きたハセヨ~!

090703


その6 ボディーデザイン
キールヘッドのデザインには、
一見何の変哲も無いペンシルベイトにも見えますが、
実は、いくつかの秘密がかくされています。
といっても、普通に見ればただのペンシルベイト…。
では、いったいどんな秘密が有るというのでしょう?

その秘密とは…?
言うなれば隠喩的に隠された暗号的な部分です。
なにげなぁ~く、
キールヘッドをボンヤリと見てみると、
ちょっと無骨に感じませんか?
そんな部分にある種の秘密があるのです。

現在市販されているプラスティック製ルアーのキールヘッドも、
プロトタイプの制作は原型のモデルをウッドで作りました。
角材のウッドは旋盤やカッター等で削り、
形を起こします…。
私の場合プライベートでルアーを削る時に、
ウッドの温かみを出す為に、コダワリとして、
曲線の美しさを考え、女性的な曲線を削る様にしています。
それは、キールヘッドのプロトを作るときも同じで、
このコラムの一番上のキールヘッドの写真が顕著なのですが、
柔らかな曲線のみでデザインを構成いたします。
あえて車に例えてみるなら、
(スパーカーブームを経験した世代限定の例えですけど…。)
フェラーリ・ディーノな雰囲気…、ランボルギーニならミウラかな?
ロータスならエラン、トヨタなら2000GT…。
私は、ウッドルアーと、美しい流線型は相性が良いと思っているので、
意識的に曲線美を出す様に削り込みます。
リールに例えるなら『アルチュード・ミクロン』あたりか?

キールヘッドのプロトの原型もウッドですので、
上記の理由から全体的に柔らかな流線型で仕上げました。
ですが、市販用のルアーのオリジナルの型は、
あえて意識し、直線を取り入れてデザインしています。
なぜなら、販売されるルアーはプラスティックだからです。

キールヘッドの場合は、
初期プロト(ビデオ制作時使用モデル)にあった、
腰回りの女性的な曲線をあえて殺し、
二本の直線を軽いアールで繋ぎデザインています。
具体的には、くびれたウエストから、ややファットな雰囲気へ…、
既存のルアーに例えるなら、
『ビックラッシュ』から『テラーⅡ』もしくは『マグトー』な感じです…。
市販品のキールヘッドの直線をかねたデザインを、
またまた、あえてスーパーカーに例えるのなら、
ランボルギーニ・カウンタック…、フェラーリ512BB…、
デロリアン…、デトマソ・パンテーラ、童夢ZERO、ランチャ・ストラトス、
マセラッティ・ボーラあたりかな?
ロータスだったらエスプリですね♪
直線的な70年代~80年代風の工業デザインを内包させて、
ある種の無機質さ(未来感)を取り入れているのです…。
リールで例えたら『ABUライト』のデザインです。

(例えがクド過ぎ…)

ウッドの段階で曲線的だったものを、
プラになるからと言って何故あえて直線的部分を取り入れるのか?
ここにもいくつかの理由があります。
実は、その理由自体が、キールヘッドのデザインの秘密そのもの、
デザインのキモなのです。
さて、その秘密とは!


110819






さて、久々のキールヘッド・コラムの加筆でございます!
気が付けば、全開のコラムから、随分と月日が流れてしまいましたね…。
約2年半位かな?
月日が過ぎるのは早いですなぁ~。
アッと言う間のためごろぉ~♪
なぁ~んつってね…。

基本、このコラムは、
時間のある時に少しずつ書き足して行く形でここまで来ましたが、
何だか近頃お店も小忙しくなったり、
その為、釣行記も思う様に手も付けられず、
このコラムの続きと来たら、もはやほったらかし状態…。
悪しからずでやんす!

今年の冬は、2度も大雪が振る等、
あんまりにも寒過ぎるせいで釣りにも行けず、
チョイと時間が出来ちゃいまして、
只今、正に加筆中と成っておるしだいです…。
もはや、アタクシ、全開までのアラスジ、す~っかり忘れちゃっています…。
と言う訳で一から読み返しつつの再出発でやんす。

概ね、デザインに関して言えば、
キールヘッドのウッドのプロトは曲線的デザインだったのに、
何故ABSのインジェクション・モデルは直線を取り入れたか?
って感じで終わった所でしたね…。

では、前回からの続きです…。



キールヘッドはデザイン的部分で、
見た感じ「何となく、微妙にヘドンっぽいかな~?」って思ってもらえる様に、
デザインをこしらえました。

理由は単純!

まず、私が「ヘドンのルアーのデザインが好き!」と言う事♪
それから、バス・アングラーの中でもトップウォーターファンの多い、
ヘドン世代の40~50才前後の世代の方に、
違和感無く親しみやすく受け入れてもらえる様に。
デザインの奇抜さや、新しさは全面に出さず、
あえて70~80年代のヘドンの時代感のイメージを、
彷彿するデザインにしたのです。

言ってしまえば、ヘドンを愛する世代の人はもちろん、
一般の多くのアングラーさん達にも、
自然と親しんでもらえる様にデザインにしたと言う訳です。
だってその方が沢山売れそうだし、
ロングセラーとして生き残りそうじゃ無いですか?

ちなみに、へドンのルアーを持っている方は、
皆が大好きな『マグトー』『オリザラ』をよく見て下さい。
横から見ると、しっかりボディーに直線部分があるでしょ?
他のヘドンルアーにも、わりかし直線的部分はありますが、
オールドのウッドには直線的部分はあまり無いですよね!
(ちなみに、ソリザラは、経年変化で直線部が反っちゃってますけどね~♪)
もちろんヘドンにも
『マテリアルによって強度が変わるからウッドとプラではデザインに違いが出る』
と言った理由や、
『プラスティックルアーの型枠原型を作る時に同心円の直線部分が多いルアーの方が仕上げやすい』
なんていう理由があったのかも知れませんが、
結果的に、今現在皆さんが愛してやまないヘドンのプラものルアー達には、
デザインの中に、美しい曲線の中に、直線が忍び込んでいるのが事実です。

そもそも、どんなバスアングラーさんでも、マグトーや、ザラスプーク、ザラⅡなどは、
一度は目にしていると思いますので、
ヘドンの雰囲気を醸したキールヘッドのデザインは、
殆どのアングラーさんに自然に受け入れてもらえる事が出来るはずだと思うのです。
きっと、キールヘッドを、ヘドンのいっぱい詰まったタックルボックスに忍ばしても、
そんなに違和感を感じないと思います。
(言い過ぎかな?)

キールヘッドのボディーは、頭から、お尻に向かって、
やんわりアールしている様に見えて、
よく見ると、二ヶ所の直線をアールで結んでいます。
曲線の中に、意図的に直線を内包したこのデザイン、
なぁ~んか微妙に無骨…、それでいて親しみやすい、懐かしい感じがしませんか?
それが、キールヘッドのシルエット、ボディーデザインの秘密と言う訳なので~す!


20140221




キールヘッドコラム、今回はここまで!

続きは、
時間が出来ましたら加筆いたします。
申し訳ありませんが、
しばらくお待ち下さいにゃん♪
少しずつ書き進めてまいりますので…。

次回をお楽しみに~ん♪

では…。


次回の加筆は何時に成るかわからないけど、気長に待ってニャ~ン♪
次回の加筆は何時に成るかわからないけど、気長に待ってニャ~ン♪


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