DUMMY DOUBLE

オールドルアー&ユーズドルアーの委託、買い取り、通信販売

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純喫茶 鱗鱗堂  『ルアー四方山話…』

このページは、
ダミー・ダブルが誇る、オールド・ルアーのエキスパート塙栄司が、
あらゆるルアーの四方山話をおとどけします…。
オールド・ルアーはもとより、奇天烈ルアーや、定番ルアーに至るまで…、
ハナちゃん的テイストで、面白可笑しくご紹介いたします。


第二話  

バグリーの脇役達!
Dub'l-O-Seven

バグリー2回目は、
バルサBより古くからあるペンシルベイトの「ダブル・オー・セブン」です。
60年代後半のフレッド・ヤング氏手作りのBIG-Oに始まったクランクベイトブームは、
70年代に入ってから。
ミノータイプのBang-O-Minnowとこの007(以下このように表記)は、
それよりも古いルアーです。
007のサイズは、ボディーのみを測ると130mm、90mm、75mmの3種類。
バルサウッド製で、真鍮のワイヤーがボディーを貫通した作りですが、
コーティングが弱いのか、表面(コーティング)の強度はあまりないようです。
'80年頃までのバグリーは真鍮のワイヤー使用で、
目がボディーの先端の方にあって小さいのが特徴。
表情に、今のバグリーとはまた違った可愛さがありますね。
腹にネームの入ったテープが貼られているのは、どうやら70年代初頭までのようです。




もちろん007の名前は同名のスパイ映画から。
当時の藤沢市の某F釣具店(古くからバグリーにコネを持つ)の広告には、
かっこいいイラストと「マーダー・ライセンス(殺人許可証)を持つルアー」
というキャッチコピーが…。
そうそう、中サイズにはテイル・プロップが付いたものもありましたっけ。
'82~83年頃に復刻されたものはハードウッド製なのでまるで別物。
今もまだある007と基本的に同じで、よく飛びまあまあよく動く優等生ルアーです。
今の物はいっそう動きが機敏。




で、肝腎の泳ぎは…
中と、小サイズは、軽くて繊細なルアーでした。
どちらも水平に近い浮き方でロッドワークに機敏に反応しますが、
横には余り動かなくて移動が大きく、特にどうということもなし。
大サイズはウエイト入りで、重さが20g弱あります。
10年以上前に「バルサ製のこのサイズはどれほど素晴らしい泳ぎをするんだろう?」
と期待しつつ泳がしてみたところ…、
うーん、ウエイトが重過ぎるのか、垂直に近い浮き角度ですね。
特にフックがごついわけでもないし。
アクションを加えると、このサイズで垂直浮きなので水の抵抗がなんとも重ったるい…
先が細くてお尻ずんぐりのルアーには、PTファクトリーのラガーマウスのように、
機敏に良く動くものもあるのですが。
007を太らせたようなシェイプの、バーク・トップドッグはいまいちだった記憶が、…残念。
007の泳ぎもいまひとつのようです。
指で水面を叩いた時の様な「ポッ」という甘い音も出ませんでした。
率直に言って、バルサの機敏さを生かした動きとは思えない、凡庸な泳ぎ。
…でも、いいんです。
だって、それがバルサの007なのだから!
特にこの画像の大サイズは「スカンク」という珍しいカラーなんです。



ところで、画像の小サイズ、実はこれ、珍しくウエイト入りです。
長らくタックルボックスに入れておいたところ、ウエイトの鉛が酸化&膨張したため、
腹部の亀裂がどんどん大きくなってしまいました。
亀裂さえなければ、これも泳ぎを確認してみたいところですが。

あ、007には、中と、小サイズと同じボディーを使った、
「Go-Devil」というメタルリップのディープダイバーの従兄弟ルアーもありました。
紙箱に透明な蓋のパッケージでしたので、余ったボディーの流用などではなく、
間違いなく007と同じ時代のものです。
こちらにはウナギの革を貼った変わった仕上げのものもありました。
見た目はグレーシルバーを厚塗りして、背中に黒を吹いただけの感じで、
それほどパッとしたものではなかったんですが。
当時はそれほど珍しいものだとは思わなかったなあ…


次回は…、

冒頭でちらっと名前が挙がったバンゴールアーでも。
変わったバリエーションもあったりして、これもなかなか味のあるルアーですよ。

お楽しみに…。



by はなわ

090226




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